前提

ここにあるTIPSはストーリーがしっかりたっているタイプの作品のためのTIPSです。

日常系など雰囲気を楽しむ作品には合わない部分もあります。

 

目的と障害

主人公の目的とその目的に対する障害がちゃんと設定されている必要があります。

目的がないと主人公がただふらふらしているだけの物語になっています。

それでも語り方がよければ読めるものになりますが、逆に言うと語り方の能力便りになるのでかなりリスキーです。

また、障害がないと主人公が簡単に目的を達成してしまって話が終わってしまいます。

なろう系はこのあたりが弱い作品も多いですが、その弱い部分が評価されているのはあんまり見たことがありません。

目的と障害が弱くても、キャラクターの魅力や作者の力量と読者の好みとのマッチでうまくいくことはあるというだけだと思います。

そういった作品に目的と障害がきっちりと追加されればもっと面白い作品になったんじゃないかと思います。

 

「人間関係の上がり調子展開」には長い時間をかける

「人間関係の上がり調子展開」とは、例えばヒロインと主人公の仲がよくなっていくとか、友達と仲良くなるとかそういうことです。

これを短時間で済ませてしまうとあんまりおもしろくありません。

「出会って即好感度MAX」展開ってなろう系でよくありますけど、これを楽しんでいる人ってほとんど見たことありません。

大体の人が「あーはいはい。いつものやつね」って言っています。

逆に時間をかけて仲良くなっていく展開を悪く言う人はほとんどいません。

人がだんだんと仲良くなっていく過程というのは見ていて楽しくて、それが嫌いな人はほとんどいないってことです。

だから、物語の長い時間を使ってこれを描くべきです。

 

時系列はあまりいじらない

時系列を交互に見せて効果的に見せる作品はありますが、そういう演出意図がなければ時系列は一直線に描くべきです。

時間が飛ぶと感情移入が途切れて、読者が新しい状況に対して順応しないといけないので読者の負担が大きいです。

負担が大きいと言うことは、そこで読むのをやめてしまう人が出ると言うことです。

可能な限り時系列は一直線に、出来事が起こった順番通りに書くほうが読者に優しいです。