このサイトはかなりテクニカルな手法を紹介しています。
しかし、超初心者の方はそれはあまり気にしなくていいです。
以下、私が提案する初心者の勉強法です。
1,とにかく書いてみる
本来、小説というものはとっても自由ですから、どう書いてもいいものです。
なので、とにかく書いてみてください。
書いてみることで学ぶことがとても多いです。
逆に言うと、いろんなテクニカルな理屈は、書いてみた人にしか役に立たないです。
しかも、テクニカルな理屈はかなり難しい物も多いので、「全部勉強してから書こう」なんて思っていると一生かけません。
小説の勉強は本当に限度がないので、無闇に勉強し出すとマジで「はまり」ます。
勉強だけして一文字も書けなくなります。
それよりはまずは書いてみた方がいいです。
それだけでもある程度までレベルが上がります。
勉強は後!
2,下手な短編小説を書いてみる
ある程度それっぽく書けるようになったら、下手でもいいので短編小説を書いてみましょう。
下手でいいんです。
短編を一本書くことで話のはじまりと終わりを書くことになるので、かなりいい勉強になります。
3,長編小説を書いてみる
短編小説をある程度書いていると、たいていの人は長編小説が書きたくなります。
そのままプロの作家になりたいという人も居れば、プロにならなくてもいいから自分だけの長編の物語を書いてみたいと思う人も居ます。
ここでたいていの人は大きい壁にぶつかります。
短編を書くこともそれなりに難しいのですが、長編は比較にならないくらいめちゃくちゃ難しいのです。
ほとんどの人は、書き上げられません。
書き上げてもめちゃくちゃな駄作になります。それが普通です。
「初めて書いた長編が名作」なんていうのは都市伝説だと思ってください。
4,理論の勉強を少しして見る
長編小説を一本なんとか書いてみた。あるいは、書こうとして挫折した。
この辺りで「このまま漫然と書いてもまともな物が出来ないな」と感じるようになります。
理論の勉強をするのはここからでいいと思います。
ここまで我流で書いてきたことで、ある程度の知識と経験がたまっています。
この状態で理論の勉強をすると、自分の実感と理論を結びつけることが出来ます。
書いたことの経験が少ない人が理論の勉強をしても実感を持って理解できないので、なかなか役に立てないと思います。
5,プロットに対する考えを決める
プロの作家はだいたい長編作品のプロットを作ってから執筆に入ります。
なぜなら出版社も中身が分からない作品にGOを出せないので、事前にプロットを提出することが普通です。
そして決まった長さで話を終わらせるにはプロットがあった方が確実です。
なので、プロの作家になる予定なら、ある程度プロットとは付き合っていかなければならないでしょう。
しかし、趣味orWEB作家で書くとなると話が変わります。
WEB書籍化の場合、投稿サイトに投稿した物が本になりますので、出版社とのプロットの打ち合わせもありません。
つまりこちらの道の場合、プロットは必須ではないのです。
そして、WEB連載の場合はそもそも完結させる必要が無く、話をだらだら続けることが出来るので、計画がなくてもなんとかなってしまう傾向はあります。
プロットがあればお話は迷子になりにくい(それでも迷子になることはある)ので、根気さえあればなんとか最後まで書けるでしょう。
しかし、プロットがあることで自由に書けなくなって楽しさが消えてしまうと感じることもあるでしょう。
プロットが無ければそのときの想像力のままに書けて楽しいでしょう。
しかし、お話は簡単に迷子になってしまいます。終わるかどうかは運次第です。
あなたはいずれどちらを選択しないと行けない時が来るでしょう。
プロット派になったら、理論の勉強が必要です。
プロットはなんのために作るかというと、本文を書くのを楽にするためのものです。
プロットを作ることで本文を書くのが大変になってしまったら本末転倒です。
現在の自分のおすすめのやり方はこんな感じです。
1,プロットを作る(おおまかな流れとメモの塊)
2,プロットを元に、セリフだけ下書きのつもりでサクサク書いてしまう(地の文は書かないか、書いても箇条書き程度)
3,省略した地の文をラフに書き足す(必要なら地の文に会わせてセリフを修正)
4,もう一度見直して足りない表記を書き足す
5,完成品
どの時点でも「気合いが不要」というのが大きな利点です。
プロットも気合いは不要ですし、セリフも下書きだと思って気楽にかけますし、その後もラフにやっていきます。
完成度は最後に上げることになりますが、セリフや地の文が揃っている状態で微調整するのはかなり簡単です。