一番最初に、他の小説の書き方本を違うことを言います。
本当は小説というのは自由な物です。
括弧の使い方だとか三点リーダの使い方なんて、くだらない!!
実は、そんな法則なんか破って自由にこんな風に書いたってOKです。
◆地の文とセリフを逆にした
どうもこんにちは。私は山田です
「その男はどこからどうみてもサラリーマン風のなんの変哲も無い男だった」
はじめまして。私は真田と申します。以後、お見知りおきを。
お見知りおき? なかなかたいそうな言葉遣いですなぁ。
「山田という男は私を見て小馬鹿にしたような笑いを浮かべた。腹がたった」
◆つなげて難読化する
どうもこんにちは。私は山田です。その男はどこからどうみてもサラリーマン風のなんの変哲も無い男だった。はじめまして。私は真田と申します。以後、お見知りおきを。お見知りおき? なかなかたいそうな言葉遣いですなぁ。山田という男は私を見て小馬鹿にしたような笑いを浮かべた。腹がたった。
◆順番をシャッフルして番号をふる
※番号順に読んでください
4,お見知りおき? なかなかたいそうな言葉遣いですなぁ。
6,腹がたった。
1,どうもこんにちは。私は山田です。
2,その男はどこからどうみてもサラリーマン風のなんの変哲も無い男だった。
5,山田という男は私を見て小馬鹿にしたような笑いを浮かべた。
3,はじめまして。私は真田と申します。以後、お見知りおきを。
◆とってもうるさくする!!!!
「どうもこんにちはっっっっ!!!!! 私は山田です!!!!!」
その男はどこからどうみてもサラリーマン風のなんの変哲も無い男だった!!!!!!!!
「はじめましてっっっっ!!!! 私は真田と申しますぅぅぅぅぅ!!!! 以後、お見知りおきをぉぉぉぉ!!!!」
「お見知りおきいいぃぃぃぃぃぃぃ!?!?!?!?!?!?!?!? なかなかたいそうな言葉遣いですなああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!」
山田という男は私を見てとんでもなく馬鹿にしたような笑いを浮かべたっっっっ!!! 腹がたったあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!! 殺す!!
◆全部ローマ字で書く
「Doumo,Konnichiwa! Watashi ha Yamada desu!」
Sono Otoko ha dokokara doumitemo sarari-man fuu no nanno hentetumonai otoko datta.
◆行頭をバラバラにして読みにくくする
「どうもこんにちは。私は山田です」
その男はどこからどうみてもサラリーマン風のなんの変哲も無い男だった。
「はじめまして。私は真田と申します。以後、お見知りおきを」
「お見知りおき? なかなかたいそうな言葉遣いですなぁ」
山田という男は私を見て小馬鹿にしたような笑いを浮かべた。腹がたった。
◆もはや意味なんか省略する
「こんにち……………………………………びゃああああああああああああああああああああああああああ」
その男ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
「はじめましーーーーーーーーーーーーー!!! お見知りおきーーーーーーーー!!」
「お見知りおきーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
腹立つーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
実はこのぐらいめちゃくちゃにしても小説です!!
忘れちゃいけないのは、小説というのは「自由な物」なんです!!
どこまで自由なのかといいますと、どこまでも自由です。
作者が「これは小説だ!」と言い張れば、なんでも小説になります。
論文だろうとプログラムのソースコードだろうと、なんでも作者が小説だと言い張ればそれが小説になります。
そのくらい自由なものが小説なんです!!!
あぁ、小説作法だのなんだのなんて、全てくだらないっっっっ!!!
小説なんてパンクでロックでフリーダムでオールオブザワールドな代物なんだっっっ!!!
四の五の言っていないで、小説作法など全てかなぐり捨てて、貴様の魂を熱く燃やして叩きつけて見せろおおおおおぉぉぉ!!!
と、これが本来の小説なんです!
大事なことなので二度繰り返します。
小説は自由です!!! 小説作法などくそったれ! そんなことしらんわこんちくしょう!!!
ふぅ。
さて、それでは世の中の小説の書き方本が言っている括弧だとか三点リーダとか、こまごまと面倒なことはなんなんでしょうか。
それは、いわゆる大衆小説のための作法です。
要は、とても長い文章の塊である小説を、普通の人が読みやすくするための工夫とルールと歴史の塊です。
なので、「小説を書きたい」ならどう書いても自由です。上で私が書いたみたいに、もう勝手気ままに自由にやってしまいましょう。
しかし、「普通の人が読むことを想定した大衆小説」を書くなら、その作法を守らないと「こいつは小説の書き方が分かっていない!」と読者に訳知り顔で叩かれます。本当は「大衆小説のルールを知らない」と言うべきなのですが、たいていの人は本来小説が自由であることを知らないので、自分が知っているルールと違う文章を見ると「これは小説じゃ無い」と思うのです。
ということで、もしあなたが「そんな大衆小説なんて書きたくない! 自由にやってやる!」という人なら、もうここから先は読むことはありません。我が道を爆走してください!!
ただし、そういう文章は読みにくいので、人に読ませるのは相当大変ですし、罵詈雑言が飛んでくることを覚悟してください。それでも言うというのなら、私は止めない。君は君の道を行け。
私は暴走するあなたを全力で応援する!(笑)
そうではなく「大勢の人に読んで欲しい」と思うのであれば、作法をちゃんと知らないといけません。「あえて破っている」のと「知らずに破っている」では意味が全然違いますからね。
ということで、具体的な大衆小説の作法は次のパートから!!
※自分も大衆小説の作法なんてクソ食らえと思っているが、実際の所、無視して書くとめちゃくちゃ読みにくくて作者が読み返すのすら大変になるぜ!
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