キャラクターの言動が作者と同じになる問題

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特徴的なキャラクターを作ったのに、ついつい言動が作者と同じになってしまうことがあります。

作者の思考ルーチンを使ってキャラクターの行動や発言を作っているので仕方が無い部分がありますが、それでは困ります。

この記事ではどうやって作者とは違うキャラクターを作るのかを解説します。

見た目やバックグラウンドは小説家のためのキャラクター設定表(フルスペック)に書いたので、それを参考してください。

 

キャラクターと作者が同じ症候群

作者のあなたが男性だとします。

見た目の設定を凄く頑張った美少女キャラを作りました。しかし、なんか発言がおっさん臭い。

正義感に燃える少年キャラを作りました。しかし、やけに発言が大人っぽい。

そんなこと、ありませんか?

多かれ少なかれ、そういうことはあると思います。

何でかというと、どんなキャラクターでも「その立場になったら自分はどう行動するか?」と考えて書いているからですです。

そうすると結局どのキャラクターも一人の作者がそれぞれの立場になったときのIFストーリーに過ぎず、性格が全部同じになってしまいます。

 

作者以上に頭がいいキャラクターは作れない

別のキャラクターを作ろうとして失敗するパターンは、「作者以上の能力を持つキャラクター」を作ろうとするパターンです。

「このキャラクターは頭がいいから、作者の自分より頭がいいようにしないと」なんて思ってキャラクターを作ると、失敗します。

なぜなら、自分より頭がいいキャラクターのことなんてわからないからです。

 

特徴的なキャラクター=引き算

そこでおすすめするのが、「引き算」式のキャラクターの作り方です。

あなたが普通の社会人だとしましょう。

普通に仕事をして、普通に生活をして、常識を持って生活をしています。

この時点であなたは「常識的な社会人」としての能力をある程度バランス良く持っていることになります。

ここに付け足そうとするとかなりの努力が必要ですが、引き算するのは意外と簡単です。

・頭を悪くする。

・自制心を無くして、勢いで行動するようにする。

・恐怖心を無くして突撃するようにする

・義務感を無くして無気力にする

・性欲を無くして枯れた人にする

・社会的体裁を取り払って、エロに忠実なキャラにする

・TPOを気にする気持ちを消し去って、空気読まずになんでもいうキャラにする

恐らく、どれも簡単にできると思います。

この逆になにかを足すのは非常に難しいです。

普通の人の作例

あなたが普通の人・男性・社会人だとして、その思考ルーチンのまま、会社で美人上司から挨拶されて仕事の進捗を聞かれたという会話を作ってみます。

 

「あら、小林さん、おはようございます」

「あ、おはようございます」

「ところで例の件の進捗はどうなりました?」

「はい、順調です」

なんの変哲も無い会話ですね。

ここからいろんな要素を引いていきます。

(追記中)…please wait

 

 

極端にする

性格を極端にしてみるのも自分と違うキャラクターを作るいい方法です。

普段のテンションで作品を書くと、つい常識人ばかり出してしまいますが、常識を忘れて極端に振るんです。

ただし、リアリティレベルは下がるので、大真面目な現代物でやるとそのキャラクターだけ浮くかも知れません。

優しいキャラクター

人の事を一切責めないキャラクターです。

「どんな駄目な人・悪人もかばう」という行動をするだけですので、実は結構簡単に描けます。

少年Aが少年Bを「なんであいつはこんなこともできないんだ!」と責めた。

すると、優しいキャラクターはこう言った。

「そんなことを言ってはいけないわ。もっと親切にしなさい。少年Bはとても優しい子よ」

 

道徳的なことをいうキャラクター

これもいきなり書こうと思っても書けませんが、道徳的なネタをストックしておくと割と簡単に書けます。

少年Aが少年Bを「なんであいつはこんなこともできないんだ!」と責めた。

すると、道徳的なことをいうキャラクターはこう言った。

「あぁ、完璧な人間なんていないのよ。あなたは小さいからまだ分からないかも知れないけど、いつかあなたも完璧な人間では無いことに気が付くときが来るわ。人はね、できることとできないことがあるのよ。それを責めてはだめよ」

 

攻撃的な事を言うキャラクター

攻撃的な発言をさせるだけです。これも簡単。

少年Aに攻撃的にしたパターン。

少年Aが少年Bを「なんであいつはこんなこともできないんだ!」と責めた。

すると、攻撃的なことをいうキャラクターはこう言った。

「はぁ!? Bよりもあんたの方がくそ野郎だよ! とっとと死にな!」

(なかなか酷いセリフ)

 

少年Aと少年Bの両方に対して攻撃的なパターン。

少年Aが少年Bを「なんであいつはこんなこともできないんだ!」と責めた。

すると、攻撃的なことをいうキャラクターはこう言った。

「はぁ!? あなたもBもどっちもクソだよ! 今度二人まとめて縛り上げて海に放り込んでやるよ。どんな悲鳴を上げるかいまから楽しみだね」

(これも酷いなぁ)

 

攻撃的なキャラクター

発言を攻撃的にしましたが、行動も攻撃的にすると際立ちます。

少年Aが少年Bを「なんであいつはこんなこともできないんだ!」と責めた。

すると、攻撃的なキャラクターはこう言った。

「AもBもクズだよ」

そして、Aの股間を蹴り上げると、うずくまったAの頭を蹴り飛ばし、止めに入ったBの顔をひっぱたいて地面に叩きつけた。

(これは酷い)

 

頭が残念なキャラクター

少年Aが少年Bを「なんであいつはこんなこともできないんだ!」と責めた。

すると、頭が残念なキャラクターはこう言った。

「へー? なにしてるのー?」(その他色々なバリエーション)

 

気弱なキャラクター

少年Aが少年Bを「なんであいつはこんなこともできないんだ!」と責めた。

すると、気弱なキャラクターはこう言った。

「ひっ! お、怒らないでよ。こ、怖いよ、A」

 

媚びるキャラクター

少年Aに媚びさせてみます。

少年Aが少年Bを「なんであいつはこんなこともできないんだ!」と責めた。

すると、媚びるキャラクターはこう言った。

「そうだよねぇ。ほんとどんだけ無能なんだろう。それに比べてAは本当にすごいよ」

 

頭くるくるぱー

少年Aが少年Bを「なんであいつはこんなこともできないんだ!」と責めた。

すると、頭くるくるパーのキャラクターはこう言った。

「あびゃびゃびゃびゃ! ぷぴぃえふぉほおおぉぉぉぉ!!! $#%@##*#%$@」

これはさすがに冗談です。

 

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