これも小説家志望の方の興味があることだと思います。
いろいろな小説家の方がいろいろな事を言っていて、それぞれの立場によって結構雰囲気が異なります。
しかし、皆さんは共通して「専業になれるのは一部」だと言っています。
社会人が新人賞を受賞してプロになった場合、最初は当然仕事をしている状態ですので兼業です。
そのとき、出版社の編集者はその作家に「仕事を辞めるな」というそうです。
いろんな作家さんが言っているので、これはほぼ間違いないことのようです。
失敗例としてあげられるのは、「新人賞を受賞した! 小説一本で食っていくぞ!」といきなり仕事を辞め、そして売れずに貯金が枯渇し、元の会社に戻ることも出来ずに再就職で苦しむという話です。
編集者はそういったエピソードをたくさん知っているので、「仕事を辞めるな。兼業で小説を書け」というわけです。
しかし、全ての小説家が永遠に兼業でいるわけでは無く、どこかで専業になるわけです。
そう言った作者達は、どういったタイミングで専業になったのでしょうか。
調べた範囲では人によってかなり違うようです。
・小説家としての収入が本業の収入を超えた場合に退職する
・バイトと小説家を掛け持ちしていたら、バイトしていた店が閉店してしまったので、専業小説家になった
・数年分食べていける貯金が貯まったところで、本業を退職する
作家それぞれで生活事情も異なるので、「年収いくらになったら専業になる」みたいな目安はないようです。
中にはかなりの定収入でも専業作家になっている人もいるとか。
このように作家によってかなり事情は異なりますが、専業になるにはそれなりに売れる必要があります。
そのため、純文学で専業になるのは至難の業だと言われています。
純文学の作品は出版部数が少ない傾向になるので、純文学の印税で専業になるのはかなり難しいでしょう。
村上春樹のような例外を除き、ほとんどの純文学の作者は兼業のようです。